2007年のトヨタ・プリウスでは複数の故障が重なってテストが長引いた

最近、エンジンチェックランプが点灯したということで、2007年式トヨタプリウスをお客様が持ち込まれました。私たちは彼らに、車に何か症状があるかどうか尋ねました。彼らはそうではないと述べた。

車を店に入れた後、トヨタテックストリーム診断テスターを接続し、コードを引き出しました。 ECM P2601 (冷却剤ポンプ回路範囲性能) と P1116 (冷却剤蓄熱システム用の冷却剤温度センサー回路スタック) の 2 つのコードが保存されていました。次に、冷媒貯蔵システムのテストを実施しました。テスト中に、まずヒーター冷却水制御バルブを交換する必要があるという結論に達しました。

さて、始める前に、2007 トヨタプリウスの複数の冷却システムについてもう少し詳しく説明しましょう。この車には 2 つの冷却システムがあり、1 つはエンジン用、もう 1 つはハイブリッド (インバーター) システム用です。エンジン冷却システムはエンジン温度を維持し、キャビンを暖房するためにリザーバーに温水を送ります。これは、2 つのウォーターポンプとヒーター制御バルブを使用して行われます。エンジンには独自の機械式ウォーターポンプがあり、ヒーター (HVAC システム) には電気式ウォーターポンプが付いています。エンジンが始動すると、温水はヒーター制御バルブ、ラジエーターに流れ、その後エンジンに戻ります。インバートまたはハイブリッド冷却システムは別個のシステムです。インバーターは、インバーターの温度を調整するために電動ウォーターポンプを使用しました。

問題の診断

2 つのコードに対してテスト計画を実行した後、最初にエンジンヒーターコントロールバルブを交換する必要があるという結論に達しました。このバルブは、エンジンからの高温の冷却液をヒーターリザーバーからキャビンに送ります。どうやらバルブが完全に開いておらず、リザーバーへの熱い冷却剤の流入が制限されているようでした。お客様には、まずヒーターバルブを交換する必要があると説明しましたが、ヒーター回路の吐出ポンプに問題が残っている可能性があります。その後、ヒーターバルブを交換して試乗しました。試乗中は全てのモニターを通過し、クルマを出発させた。

16日と459マイル後、エンジンチェックライトが再び点灯しました。コード P2601 (クーラントポンプ回路範囲のパフォーマンス) が戻ってきました。ただし、お客様にはこのようなことが起こる可能性があると説明していたので、これはまったくのショックではありませんでした。前回ヒーターウォーターポンプを交換しなかった唯一の理由は、ヒーターバルブだけが問題だった可能性があるからです。

ヒーターウォーターポンプを交換して再度試乗しました。テストドライブ後、すべてのコードがクリアされ、すべてのモニターがテストに合格しました。それから私たちはすべてが大丈夫だと思って再び車を放しました。

12日後、130マイル走行した後、お客様から再びチェックエンジンライトが点灯したとの連絡を受けました。車がお店に納車され、コードを引きました。今回はまったく異なるもので、P0A93 コード (インバーター冷却システムの性能) でした。

目視検査を行ったところ、インバーターの冷却液リザーバーがわずかに低下していることがわかりました。インバーター冷却システムにエアポケットがあった可能性があります。インバーター冷却システムのエア抜きを行い、再度テストしました。 20マイル走行後にコードが戻ってきました。次に、インバーター冷却ポンプを取り外し、コネクタの電源とアースを確認しました。良かったです。次に、インバートポンプに代替電源を取り付けて確認しました。インバーター冷却水ポンプが作動していませんでした。続いてインバーター冷却水ポンプの交換を行いました。次にコードをクリアし、3日間、126マイルを試乗しました。新しいコードが出現する可能性を賭けるつもりはありませんでした。

私たちは常にトヨタプリウスモデルに取り組んでおり、それらに関して膨大な経験があります。しかし、このような失敗の組み合わせはこれまで見たことがありませんでした。この経験から、P2601 コードと P1116 コードが両方とも表示された場合は、常にヒーター冷却液ポンプとヒーター制御バルブを一緒に交換します。

P0A93 コードがこれほど近くにあることも、私たちにとっては珍しいことでした。ヒーター制御バルブの制限により、エンジンベイ内の温度が上昇した可能性があると推測する必要があります。いずれにせよ、このようなコードが再び見られるようになったら、試乗後さらに長い時間をかけて車を運転することになるでしょう。